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私の魚座新月

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私はEp上の新月

このタイミングで絵を描く気になった。これは赤ん坊を抱く母親です。

私には絵しかないと思って来る日も来る日も一心不乱に描き続けた歳月は随分長かった。幼稚園の頃からの「画家になりたい」が、小学校高学年くらいから「漫画家になりたい」に変わって、それから中学生で塾が忙しくなって、なんとなく、夢への挫折感から、苦い気持ちになって、段々描かなくなっていった。

今思えば、画家になりたいという動機は悪くない(才能があるというわけではなく、その動機の純粋性が良い)、でも漫画家にはサラサラ向いていない、ここでまず間違えた。そしてもっと向いていない難関校受験塾へと、誤った方向性にひた走った。

漫画家になりたいと言い始めたのも、塾に行き始めたのも、高校受験も、大学受験も、全部が自分に合っていない選択だった。なんとなく、あのくらいから、世間や見栄を気にしていた。気にはするけど好きじゃないことで努力出来ないからその先では何一つ伸びなかった。

自分の資質や本心が自分では何もわからないような子供だった。

大学を辞めてぽーんとスペインに行ったことは、確かに大きな転機だったように思う。それは社会からのドロップアウトであり、誤った道をようやくコースアウトできた。

スペインでは、住み込みで働いたりしながら沢山の美術館を巡って、存分にダリとピカソを見た。そもそもなぜスペインかというと、ダリが好きでフィゲラスのダリ美術館に行くのが夢だったからなんだけど(行きました)、同時にピカソの絵も大量に見ているうちに、それまではわからなかったピカソに胸打たれるようになった。

ピカソが求め続けた、純粋な線と色を、ずっと私も模索してみたかった。